神話の地・熊野とは

自然と神話の地、熊野

熊野の魅力は何といってもその大自然。
どこまでも続く山並み、その山間を流れる川は悠久の時を感じさせます。
熊野の歴史は古く、最も有名なものの一つとして、初代天皇である神武天皇の建国を描いた神話「神武東征」の舞台の一つとして日本書記・古事記それぞれに描かれています。
神武東征において、神武天皇は途中、熊野の山間にて平たく言うと遭難するのですが、険しい熊野の山並みを当時は徒歩で移動していたことを考えると、その苦労は相当厳しかったであろうと想像できます。
遭難した神武天皇の一行は、天照大神より遣わされた八咫烏の助けを借りて山間を抜け、敵を打ち倒しながら最終的に樫原神宮にて初代天皇として即位されました。
この即位された日、現在の2月11日(旧暦1月1日)は建国をしのび、国を愛する心を養う日として「建国記念の日」に制定されています。

それ以外にも熊野には熊野三山と呼ばれる日本古来の神々を奉る熊野本宮大社・熊野速玉神社・熊野那智大社や、イザナミの御陵(=お墓)が奉られている日本最古の神社、花の窟(はなのいわや)など、日本神話ゆかりのものが数多く残されています。

熊野に訪問する際は、日本の古の神々のことを少し知っているだけで、熊野の魅力をより強く感じることができます。

熊野の山並み

サラヤと熊野

サラヤ創業者である更家章太の生家は、三重県熊野市で代々林業を営んでおりました。熊野は、日本古来の宗教・世界観のルーツであり、太古の自然が息づく日本の原郷です。創業者は、この熊野の山奥で清流の鮎や鰻、川海老を捕り、豊かな自然の恵みに育まれて成長しました。

その頃の父母の山に対する深い愛着や、少年時代を過ごした熊野の川や山での思い出が、心の奥深く残り、この自然観や生活観をいつまでも忘れることなく、自然にやさしい商品開発に取り組みました。熊野の清流は、サラヤの事業の原点として位置づけられ、企業のDNAとして今もしっかりと受け継がれています。